医学部合格のためのおすすめの勉強法【数学】
昨日までに過去一年間でやった大まかな参考書を振り返っていました。ご覧になった方は分かるように、僕は復習が極端に苦手(というよりモチベーションが続かない)です。
受験において「悩むばかりで何もしない時間」というものが一番無駄だと考えているので、その時間があるのであれば、一冊でも多く解こう、というのが僕の採った受験戦略でした。
ただ基本的にはこのような戦略を採ることはあまりおすすめできないと思います。勉強を進めていく中でもっと一冊を徹底的に仕上げていた方が良かったのではないか、と思うことがままありました。
そこで今回は自身がやった様々な参考書や受験が終わってから眺めていた参考書を紹介しつつ、僕が理想だと思っている参考書の組み合わせを紹介したいと思います。
※以下に紹介するのは前提として高校での授業は履修した、という位の学力を前提としています。もし全くの未履修の場合はもっと基礎的な所から学習を始める必要があると思います。そういった方でも質問があれば気兼ねなく質問してください。答えられる限り答えたいと思います。
まずは数学から。
下記の番号の①〜④の流れに沿って勉強を積んでいけば大半の国立医学部の合格点を取れる程度の実力は確保出来ます。ただし、おそらくここまでの勉強で合格点に持っていけるのは旧帝大学や単科医、医学部専用の問題を出す医学部を除いた大学になります。もしもそれ以外の大学を目指そうと思うのであれば、更に⑤〜⑥のレベルまで取り組んだ方がいいでしょう。
それでは①から順に説明をしていきます。
いわゆる「黄チャート」と呼ばれるものです。このレベルの問題は高校数学の土台となるので、分からない問題がなくなるまで繰り返し解き直します。ただし、繰り返し解く箇所は例題のみで十分でしょう。(発展的な演習は②以降の参考書で十分取り組むことになります。)
大学への数学シリーズの基礎〜入試基礎レベルの問題を扱っている参考書です。黄チャートの例題が一通り終了した段階で取り組むのがよいでしょう。また、この段階ではまず例題のみを解くだけで十分です。おそらく黄チャートの例題からだと半分くらいは手こずる問題になると思いますので、少し悩んで解法が分からなければどんどん答えを見て解法を覚えてきます。
③ハイレベル数学1A 2Bの完全攻略、ハイレベル数学3の完全攻略
この参考書は入試典型題〜難しめの標準問題を扱っている参考書です。1対1対応の演習の例題が終わった段階で取り組んでみるのが良いと思います。ただしこの参考書は1対1対応の演習の例題を終えたばかりのレベルだと、かなり難しく感じると思います。ですが、このフェーズではまず20分程度は自分の力で思考してから取り組むことをおすすめします。
数学の試験で合格点を取るには、解法のストックを増やしていくと同時に、覚えた解法を頭の中で類型化し、それを自由自在に取り出していく力を高めていく力も必要だからです。それをトレーニングするのにこの参考書は最適です。またこの参考書は問題数自体は1冊40題程度ですが、各問題に簡易な類題が3題程度含まれているので、それも確実にこなしていきます。
③まで終了すれば大半の大学の数学の問題に対応できるだけのインプットが終了していると言っていいと思います。ここまで来ればあとはひたすらアウトプットの練習になります。1対1対応の演習についている演習題はその練習に最適です。実際の入試問題のような気持ちでひたすら解きます。解ければもう解かなくてOKです。解けなければ見た瞬間に解法が浮かぶようになるまで復習します。
これらの参考書は基本的に難しい問題への思考訓練のためのものだと考えた方がいいと思います。旧帝大学医学部を目指している人は上記のいずれかまで取り組んだ方が望ましいと思います。(僕自身は模試で大阪大学医学部B判定が最高値でしたので、これ以上のレベルになると正直何をすれば良いか分かりません)
このレベルの問題集に取り組む人であれば特にやり方を指定する必要はないと思います。ひたすら解き続けましょう。